TOTO 対 American Standard、 Inax 対 Kohler
対価格費品質におけるこの対戦は、残念ながら太平洋戦争の再現、われらが美しい国の惨敗である。
感性が違いすぎる。
ちなみにこの建築記も9割がたゴールに近づいてきたので、今回はざっくばらんに内情情報公開っといっていみよう。 この建築はいわゆるオープンネットワークあるいは最近はやりの用語でいうと、Construnction Managementの手法を取った。つまりは部材の施主支給である。 前回の建築で懇意になったメンバーたちがプロジェクトに加わっていたので、気軽にはじめたが、のちのさまざまな問題が発生した。
一番の問題は、このスキームで施主であるわたしが部材調達の際に有益なアドバイスを提供する役割に建築士があたっていたのだが、善意の第三者たる彼には不適合な役割であった。 例えば、キッチンの水栓はTOTOでは話にならなくKohlerを希望する。当然、正規代理店に行けばKohlerは買える。しかし、原価の3倍以上の値段で。これでは予算管理上話にならない。しかし、建築士はReasonableな値段でKohlerを調達するすべを知らないのである。つまりは、彼がこのプロジェクトで果たした役割とは設計と建築確認申請がすべてであった。
建築士への報酬は建物全体のコスト約4000万円のうち約5%である。これをもって安いとするか高いとするか? 個人的には、マンションや公共施設はわからないが、このような関与の仕方では個人住宅において建築士がかかわっていくのは無理だと思う。 つまりは、設計と許可確認に加えて施主の求めるものを具現化するための住宅プロデュース、そして一番重要なのは施主のテーストを満たす部材を適切価格で調達する引き出しをもっているかどうか。
個人住宅においては、建築士の感性は必要ないとはいわないが、これはあくまでもアドバイザーにとどまるべきだと思う。施主の頭の中でもやもやしているイメージを具現化する、、これが建築士の役割であり、決して自分の趣味を押し付けるのでない。
Guard になるな、Guardianであれ。これが建築士の真にあるべき姿であると思う。
朽ちた木、大きな岩、古ぼけた土壁などが好きだ。 しかしながら、これらの建材というのは戦後わたしたち日本人が一貫して、わたしたちの家作りから遠ざけようとしてきたものではなかったか?
何故?
長い間不思議に感じてきたが、今わかったような気がする。 木は狂う。完全には計算できない。岩は重い。そして土壁を作るには途方もない時間がかかる。 とはいっても、いまのグローバリゼーション世界の中でのせわしない時計の歩みの中ではというだけの話であるが...
考えてみれば、今の世界の中でハーフティンバーの家を建てるということは、これら失われた”古建材”との対話を再開するということでもあるのだ。 もちろん、 City Slickers=軟弱な都市生活者の一員であるわたしが、完全に古建材を使用して家を作ることはできない。 最新技術の力は大いに借りている。しかしながら、技術を用いる目的は、、、、
もう一度いおう。
古建材に囲まれて暮らすためにのみ存在するのである。
このハーフティンバーの家にあっては...
ハーフティンバーの家には塗り壁が似合う... と思う。
すでに出来上がったクロスやサイディングを貼り付ける乾式工法とは違い、壁を塗った人の手の動きがそのまま残される塗り壁には、やはり、ハーフティンバーのアナログ性に相通じるものがあると思うのだ。
私の家の外壁は漆喰。内壁も漆喰にしたかったが高くつくので珪藻土にした。 ここで家造りでおなじみの騒動発生である。
まず外壁の漆喰。 仕上がったというので勇んで見に行ったのだが何か雰囲気が違う。 コテ跡がまったくなくあまりに平坦で悪くいえばのっぺら。 ビルダーに聞いてみると、コテで押さえて仕上げたのだという。 わたしがイメージしていたコテ跡が適度に残るスタッコ調とはまったく違う。 いろんな角度から見てみたがやはりイメージ合わない。 散々お願いしてもう一度塗ってもらうことにした。もちろん、コテ跡を残して...である。
室内も基本的に塗り壁。個人的には漆喰が好きなのであるが、コストがかかるので珪藻土にした。 そもそも漆喰は石灰を骨材とした天然素材であるから、雰囲気は最高、調湿などの性能も高いらしいのであるが、
下地にモルタルを塗る必要があり、これがコスト高につながるらしい。
ビルダーに提案されていた漆喰調の珪藻土をリビングに塗ることにしていた。イメージ的にはまあまあで、原材料にはなんとなく疑問があったのだが、忙しさに鎌かけて見過ごしていた。調べてみると、案の定合成固化材が使われている。つまり、ボンドで固めているということだ。
それに対して、材料にこだわっている珪藻土だと、固化財として、粘土や石灰などを使用している。 サンプルをとって比べてみると、最初の漆喰調の製品は土壁のイメージはほとんどない。色が白であることはもちろんであるのだが、そもそも表面が滑らか過ぎるのである。それに対してサメジマの珪藻土はさすがリターナブルを謳うだけあって、いかにも”土"という印象だ。
これから少し塗ってもらって最終的に決めるが、多分こちらを塗ることになるだろう。 薄いベージュ色のアースカラーにサーモンピンクのダグラスファーの木肌。 最高の”蔵空間”を醸し出してくれることだろう。
米松(ダグラスファー)
カナダヒバ(イエローシダー)
ヘムロック(カナダツガ)
SPF
米杉(ウエスタンレッドシダー)
ホワイトオーク
ポンデロッサパイン
私たちの家を構成してくれている木々の種類である。 いわずと知れたダグラスファーは構造体、カナダヒバは土台に、ヘムロックは内部ドア、造作材、SPFは壁の中の見えない力持ちのスタッド、米杉は破風板と腰壁、
ホワイトオークは階段、玄関扉と窓枠、ポンデロッサパインはマービン社製の木製サッシ。
ありがとう、ありがとう、
木々たちよ。
おっと忘れてはいけない。敷地でこの家に場所を譲って切り倒された地唐松は基礎下のくいとなって地中に..
そしてなによりも、壁と屋根を充填してくれているセルロースの素材となった新聞紙の素となった名も知れぬチップ材。
どうもありがとう。
そしてこんにちは。
